これからの電力会社の商売戦略

悩んでいる人

電力会社って今後も電気を売る仕事を続けていくの?

新規事業や新しいこと初めないのかな?

このまま新電力にシェアをとられていくんじゃないの?

 

 

 

 

今回はこの疑問にお答えします。

 

地域を独占していた旧電力会社は「電力の自由化」と「発送電分離」によって大きな転換期を向かえています。

会社もこのままではマズいと思い、今いろいろと新規事業について模索しているところです。

なので、現役社員から見た、今後の電力会社の商売戦略を実情も踏まえて解説していきます。

 

僕の自己紹介を簡単にすると、旧電力会社の送電部門(現在は分社化してグループ会社)で送電に関わる仕事をしています。

年間数億円規模の工事を担当しているラインマンです。

僕の基本情報はプロフィールをご覧ください。

記事の内容
  • 電気を売るだけじゃない、今後の電力会社の商売戦略
  • 電力市場は大きく変わります【今のままでは生き残れない】
  • 電力会社は今後どうなるの?【倒産はしないよ】
  • これから新卒・若手社員はどうすべきか?

 

この記事を読めば、電力会社の今後の商売戦略を見通すことができるかと思います。

 

新電力の社員の方、電力会社を入社希望する新卒の皆さんは参考にしてみて下さい。

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電気を売るだけじゃない、今後の電力会社の商売戦略

アイキャッチ画像

 

結論、電力会社は今後も電気は売る仕事を送る仕事は続けます。

止めることはありません。

ただ、電気事業をベース(安定収益)にして新規事業を手掛けていきます。

 

商売戦略としてはこんな感じです。

商売戦略
  1. 地域独占とブランド力を活かした福祉・介護・医療サービス
  2. 新エネルギー事業への参入
  3. 他社と連携した完全に新しいサービスを確立

 

それでは順番に解説していきます。

商売戦略1:地域独占とブランド力を活かした福祉・介護・医療サービス

 

電力会社の強みはなんといっても

  • 地域独占
  • 企業ブランド

この2点です。

 

つまり、顧客はある程度確保出来ている状態にあるので、大々的に広告・宣伝をしなくとも新サービスは時間とともに広がっていきます。

この状態は商売においては割と無双状態です。

 

この強みを活かして、福祉・介護・医療へ新たなサービス事業を展開していく可能性があります。

この3つは地域との親和性も強く相性が良いです。

 

  • 電気✕福祉
  • 電気✕介護
  • 電気✕医療

 

など、電気事業とサービス事業をパッケージしたやり方になると思われます。

 

具体例を上げると

  • 電気を契約・継続すれば、医療期間への送迎バスを格安で手配
  • 大口需要(老人ホームや医療機関)の新規契約で自家発電設備を設置
  • 自宅にいるお年寄りのために見守りアプリによるサービス実施

などなど

 

これはあくまでも具体例ですが、今までの電力会社は考えられないような切り口の新サービスが出てきます。

 

商売戦略2:新エネルギー事業への参入

 

こちらは、前回記事にしたのでご確認下さい。

 

この記事の中では「水素エネルギー」について導入すると書いていましたが、"販売"に関して、注目しているのは「分散型エネルギー」と「蓄電池」です。

 

この2つの新エネルギーのメリットは

  • 電気を送り続ける必要がない(蓄電技術は世界的に見てもまだまだ発展途上の分野)
  • 停電の心配がない(分散型エネルギーで発電した電気を蓄電するから送電する必要がない)
  • 家や集落単位で可能

 

この2つは、将来的にくるであろう近未来の生き方「オフグリッド」には必要不可欠な存在ですので、電力会社のこの分野への注目度は高く、研究も進められています。

 

商売戦略3:他社と連携した完全に新しいサービスを確立

 

電気事業だけでは新電力にシェアを獲られていくのも時間の問題なので、他社と連携したサービスを確立する可能性もあります。

分かりやすいところでいうと

 

  • ガス会社✕電力会社
  • 通信会社✕電力会社
  • 不動産✕電力会社

 

など

 

インフラ事業や人の生活基盤に関わるような事業との相性は良いので、そういった他社と連携する可能性はあります。

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電力市場は大きく変わります【今のままでは生き残れない】

変化

 

何度も言いますが、電力市場は大きく変化します。

完全な独占状態だったのに全国各地からじわじわと新電力にシェアを奪われていきます。

今までのような

 

  • 官僚的な仕事
  • 軍隊組織による完全なトップダウン指示
  • 非効率な業務
  • 完全な年功序列制度による給料

 

こんなことをこれからも続けていたらコストだけが莫大に掛かってしまって、変化に柔軟に対応できる企業に淘汰されていきます。

 

社内事情を少し話すと、新たな機関が設立されて新規事業や業務効率化に向けた取り組みが割と真剣に行われています。(今までは急に出てきて消滅したものとかもありました。)

 

新卒の皆さんはそういった機関を希望した方が良いでしょう。

電力会社で新規事業を立ち上げる経験なんて滅多にできないので。

 

電力会社は今まさに電力業界で生き残るためにもがいている最中です。

電力会社は今後どうなるの?【倒産はしないよ】

 

上で結構脅しましたが、独占状態と地域との親和性がすぐに解ける訳では無いので、すぐに倒産はしません。

40年くらいは安泰だと言われています。(ソースは弊社経営層)

 

では今後どうなるのかをちょっと予想してみましょう。

 

まず、ベースである電気事業はそのまま継続します。

が、利益の割合で言ったらだいぶ少なくなると思います。

 

ベースの電気事業を基盤にして新サービス事業を地域に展開させて、電気事業のシェアを獲られた部分を補う感じです。

 

それから、効率化がだいぶ進み仕事の半分はロボットに代替されます。

そうすると余った社員はさらにサービスに付加価値がつけれるように働くか、早期退職のどちらかの選択が迫れるかと思います。

会社は淘汰されなくても、社員は淘汰される可能性が出てきます。

これからの新卒・若手社員はどうすべきか?

キャッチ

 

社員数1万人規模になると、いくら経営層が時代を先取りして舵を取ろうとしても、組織が下層になるにつれて経営層の思いが汲み取られず、ただ聞き流されてしまいます。

一番意識が薄く、聞き流しているのは残り3年で退職するような現場の管理職です。

彼らは自分の老後の事しか考えていません。

真似してはいけません。

 

では僕たち新卒・若手社員はどうすべきか?

2つあります。

 

1つ目は

僕たちは、少しでも経営層が何を考えて施策を出したのか、考えること。

経営層の思惑を汲み取ることで、情報へのキャッチアップ力を養い、自分の人生の舵取りのタイミングを見図れるようにしましょう。

 

2つ目は

電力会社から解雇を言い渡されても良いように稼ぐ力を身につけることです。

今のホワイトな電力会社の恩恵を受けつつ、着々と個人で稼ぐ力を準備しておきましょう。

 

今回は以上です。

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