
大企業での出世ってどうなんだろう
学歴ごとの出世についてはだいたい分かったけど
出世することに意味はあるのだろうか?
こういった疑問にお答えしていきます。
僕は高専卒の電力社員ですが、出世は諦めております。
学歴社会・電力会社独自の文化もありますが一番の理由は生きていくための"サンクコスト"が掛かりすぎること。
自分のライフスタイルと価値観にあった働き方をしていくべきで、出世して偉くなることが必ずそれをもたらしてくれるとは限りません。
この辺について解説していきます。
僕の自己紹介を簡単にすると、旧電力会社の送電部門(現在は分社化してグループ会社)で送電に関わる仕事をしています。
年間数億円規模の工事を担当しているラインマンです。
僕の基本情報はプロフィールをご覧ください。
- 電力会社で出世を諦めた理由
- 出世を諦めて生活は大丈夫なの?
- それでもお金は欲しいので【スキルで稼ぐ】
- まとめ
この記事を読めば、出世は諦めても良い理由が分かるかと思います。
これからの自分の働き方を考えるきっかけになればと思います。
【関連記事】
もくじ
電力会社で出世を諦めた理由
僕が出世を諦めた理由は下記3つ
- サンクコストが掛かりすぎる
- 学歴社会の振るいに掛けられる
- 減点方式に引っかかる
後述する出世のデメリットがどうしても自分の目指したいライフスタイルの足枷になるので諦めました。
ちなみに出世を諦めたからと言って、仕事を放棄する気は無く、電力社員である以上は"安定供給"には最善をつくしています。
それだけはご了承下さい。
それでは順番に解説していきます。
サンクコストが掛かり過ぎる
出世はサンクコストが掛かりすぎてコスパが悪いです。
サンクコストを簡単に説明すると「回収ができなくなった投資費用」という意味です。
もう戻ってこない機会損失と同じ意味ですね。
具体例を出すと
- サッカーチケット3,000円を購入して、当日スタジアムまで出向いたのにチケットを忘れて当日券で4,500円払った。この場合の3,000円のチケット代
- そんなに食べたいと思っていないラーメン屋に並んでしまい、40分待ってからラーメンを食べた。となりの食堂はすかすかですぐに食べれたのに「ここまで並んだから」と思ってしまい待った時間
- パチンコで2万負けていたのに、あと1,000円で当たるかもしれないと思い結局5,000円投下した際の時間と5,000円。
こんな感じです。
これらを僕に置き換えると
- 学歴の壁があるのに上司に気に入られようと参加した全ての飲み会
- 評価をあげようとして上司から振られた雑務を全部処理
- 顔が広がる=出世に繋がるという理由で就業後や土日返上で働いた組合活動
- 先輩に嫌われたくないから付き合いで通ったギャンブル
ここら辺全ての【時間・お金・エネルギー】が"サンクコスト"となって戻ってこない僕の財産となります。
そもそも学歴の壁があるにも関わらず、出世の要素となりうる不確かな部分に投資していた訳です。
特に時間は返ってもこないし復活もしない財産です。それに時間には"若さ"も入っています。
20代と30代で同じ事を同じタイミングで始めても吸収が早くてはやく成果を出せるのは20代です。
上記で示したような内容は僕にとっては不必要なものだと気づきました。
無駄です。
出世するのはサンクコストが掛かりすぎます。
組合に関する記事はこちらに記載しています。
学歴社会の振るいに掛けられる
大企業、特に日系企業は学歴社会であるため、どうしても高専卒である僕の学歴では、出世するに限界があります。
詳しくはこちらの記事に書いてあります。
ポジションとしては"現場エリート"になるので、そのレールから逸脱するような働き方をしても無駄になるのです。
過去に上司に仕事(主に雑務)を振られ、全てをさばいていましたが、結果的にその仕事が評価されることはありませんでした。
大企業や公務員、電力会社ではレールが決まっているその幅の範囲内で好き勝手にやるのが一番美味しいポジションです。
学歴社会の中ではどう頑張っても越えられない壁があるので、無理して飛び越えようとせずとも十分に生きていけます。
減点方式の評価に引っかかる
電力会社は減点方式です。
更に言うなら、挽回するチャンスはほぼありません。
一度経歴に傷が付けば一生社内タトゥーとして残ります。
話はどんどん広がって有ること無いことまで広がっていきます。
飲み会で噂になり、研修で噂になり、組合でも噂になり…
どこに行っても減点方式でついたタトゥーを剥がすことはできません。
僕はそんな人を多く見てきました。
っというか僕も経験あります。
ここでは詳しく言えませんが、僕も減点方式でひどい目にあってからこのシステムの酷さをよく理解しました。
一回何かしらの減点方式の評価に引っかかったら気持ちを切り替えて出世は諦めたほうが精神衛生上良いです。
出世のメリット・デメリット
ここでは出世のメリット・デメリットに関して記述します。
- 収入が増える
- 社会的地位が上がる
- 仕事の権限が増える
- 部下に仕事を任せる事ができる
- 権限の幅が増えることで、多くの経験とノウハウを得ることができる。
ここらへんがメリットだと思います。
- 単身赴任が多くなる
- 家族との時間が減る
- 残業が増える(場合によって)
- 責任が重くなる
- 会社の付き合い(飲み会)が増える
- 本音と建前の幅が大きくなる
- 部下と更に上の上司と板挟み
こんなところですね。
僕的には出世の一番のメリットは収入が増える事だと思うのですが、収入が増えても使う時間が無くなるとは正にこのことですね。
家族との時間も減るし、自分の時間も減るし、本音で話す事も徐々にできなくなる。
僕はそっちの方が嫌です。
出世のメリット・デメリットはこんな感じです。
出世は諦めても生活は大丈夫なのか?
それでは、出世は諦めて大丈夫なのか?について解説していきます。
僕の周りには出世せず平社員のままで働いている社員がいるので、その人達をモデルに解説していきます。
むしろ彼らの方が管理職より心が穏やかで慕われている感じがします。(しがらみが無いから心に余裕があるのでしょう。)
金銭面では全く問題ない
まず、金銭面は全く問題ありません。
電力会社の給料は20代前半のうちはとんでもない低さですが、30代~40代になると、家や車を購入して借金をしなければ、それなりに贅沢しながら生きていける水準で生活できます。
この水準が定年まで続くと考えると全く問題ないのです。
福利厚生も充実しているので、保険なんかも格安で掛ける事が出来るので、普通の家庭よりも家計を圧迫する事もないでしょう。
そのへんは電力会社がホワイト企業たるゆえんですね。
なので金銭面では全く問題ありません。
電力会社の給料事情についてはこちらの記事に記載しています。
会社の人間関係は意外と崩れない
これは、出世を諦めた社員に共通して言えることで、全然飲み会に参加しませんが、人間関係は崩れていないです。
なので、参加しないと人間関係が崩れるとか言っているアル中老害は無視して構いません。
人とは違う道を選択したからと言っても人間関係は以外にも崩れません。
家族や友人と過ごす時間と趣味の時間が増える
出世を諦めた社員は常に生き生きしてますね笑
農園したり蕎麦作ったり、テニスしたり、登山したり
好きな事に時間を使っています。
"なんのために働くのか?"の問に対して"自分や人の時間を過ごすため"という答えをだした結果だと思います。
それでもお金は欲しいので【スキルで稼ぐ】
僕は自分の時間も欲しければ、お金も欲しいです。
では出世して収入を増やす以外で両方得るにはどうすれば良いのか?
答えは副業してスキルで稼ぐことです。
1本の収入の柱を太くするのでは無く、何本も作るのです。
大木では無く竹林のイメージ。
竹林であれば折ってもまた直ぐに生えてきます。
収入としてはかなり安心できますよね。
僕がこうしてブログで発信しているのもスキルを付けたいからです。
ブログから得られるスキルというのは
- マーケティング
- ライティング
- 発信力・構成力
と言ったところです。(一応広告からの収益があります)
ブログは即金性は高くないので、収益に繋がるには1年ほど時間が掛かりますが、サイトを作るというのは"店を構える"のと一緒なのです。
- 集客(PV)を増やしたらどうすればよいのか?
- 商品はどうやって売ればよいのか?(アフィリエイト)
- 適正な価格で販売するのはどうすればよいのか?(noteの一部有料コンテンツやココナラでのスキル販売)
などなど、無料で"個人事業主"になったような感覚になります。
ブログで学んだスキルを次のステップで収益にする!という目標があり、今いろいろ試行錯誤しているところです。
副業の即金性や特徴についてはこちらの記事に記載しています。
1つの会社に頼らなくとも稼ぐ方法というのは世の中にはたくさんあります。
僕は出世の収入は見込めなくなったので、マーケティングやライティングの力を付けて新たな収入の柱を増やして稼ぐ事にします。
まとめ
電力会社で出世を諦めた理由は下記3つ
- サンクコストが掛かりすぎる
- 学歴社会の振るいに掛けられる
- 減点方式に引っかかる
僕の周囲にいる出世を諦めた社員をみると、皆それぞれのライフスタイルで生き生きと生活しているため、必ずしも出世して地位や収入を得る事が"幸せ"に繋がるとは限りません。
自分は何のために働くのか?この問に答えを持つことが大事なのかもしれません。
今回は以上です。