電気が好きなだけで電力会社に入社しないほうが良い5つの理由

僕(私)は電気が好きです。

!!!!!だから将来は電力会社に入社しよう!!!!!

と思っている電気科目専攻のを学生さん。

または電力会社に転職しようとしている社会人の皆さん。

 

一旦たち止まってみませんか?

 

今回は、現役社員である僕目線で電気が好きという理由で電力会社に入社しないほうが良い理由について書いていきたいと思います。

せっかく新卒や転職で電力会社に入社したのに、いざ入社してみたら

ちょっと違っていた…

全然勉強したことが活かせない…

といったコレじゃない感を味わう前に、僕のブログを読んで本当に自分に合うか一度考えてから入社するようにしてください。

 

僕は旧電力会社の特別高圧送電線の設備設計に関わる仕事をしています。

年間数億円規模の送電線の工事を担当しているエンジニアです。(再エネ関連も担当経験有)

僕の基本情報はプロフィールをご覧ください。

記事の内容
  • 電気が好きなだけで電力会社に入社しないほうが良い5つの理由
  • それでも電力会社でできる電気の仕事はあるのか?
  • まとめ

送電線路(鉄塔含む)の設計に関する内容なので、他の設備設計に携わっている方は自分の設計に置き換えて読んでください。

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電気が好きなだけで電力会社に入社しないほうが良い5つの理由

電気が好きなだけで電力会社を選ばない方が良い理由

主要な理由は下記5つ

  1. 電力会社はエネルギー業界
  2. 電力会社の仕事は電気を配るまで
  3. 配線設計などの仕事はあまりない
  4. 発注側なので仕事は主に積算や調整関係
  5. 電気に関わる業務は全体のほんの一部

こんな感じになります。

 

僕は送電関係の仕事をしていますが、入社してくる人は電気専攻の人だけでなく、機械、土木関係も含まれています。

このような感じで、電気専攻以外にも多くの分野の人が混じっていますし、この事は他部門にも言えます。

電気専攻だけで人材を固めている訳では無いので、電気の話をしてもわからない人も結構多いのです。

(このあたりに、電力会社では電験があまり重宝されない理由があるのかもしれません)

 

それでは各理由について深堀りしていきます。

理由1:電力会社はエネルギー業界

大前提がコレです。

発電して送っているからといっても、大枠はエネルギー業界です。

日々生活に必要なエネルギーを供給し、生活インフラを守っている訳なのです。

この前提を結構勘違いして入社してくる人が多くて、いざ仕事をしてみるとあれ?なんか違うな?と思ってしまうのです。

 

入社した当初は保守関係の電気に親しい仕事していても、入社年度が上がるにつれて"電気の仕事"というよりも電力供給に関する調整や設備設計、もっと上にいくと電力システム関係の合によっては地域枠を超えるような大きな仕事になってきます。

 

電力会社はエネルギー業界だという事を念頭に入れておいた方が良いでしょう。

決して仕事は電気に直結する仕事だけではありません。

理由2:電力会社の仕事は電気を配るまで

電力会社の仕事は発電して電気を送り、さらに各供給先へ"配る"までです。

施設や工場の中の分電や配線なんかは電気屋の仕事になります。

(もしかして、配電部門ならたまーにやるかもしれませんが…)

配線関係の仕事が好きな人は、あまり従事できなくてギャップを感じるかもしれません。

理由3:配線設計などの仕事はあまりない

理由2に伴って、配線設計関係の仕事もほとんどないです。

学校で学習した回路図記号なんかをCADで図示して〜

なんてことはあまりしません。

そういった配線設計が好きな人は電気屋に入社したほうが良いかと思います。

 

※設備設計はあります。設備設計とは、電力会社の資産となるような設備を造るための設計です。(発変電所、送電線(鉄塔)、配電線(電柱)など)

 

理由4:発注側なので仕事は主に積算や調整関係

僕が入社してギャップを感じたのは、この"理由4"になります。

仕事の殆どが請負工事や委託業務を発注するための積算、いわゆる"金はじき"になります。

1年間の業務を通しても、3分の1くらいは積算をしています。(残り3分の1は施工管理と保守業務と社内資料作り。設備設計はメイン業務だとしてもほんの少しです。)

積算→発注→施工管理→検査→竣工の繰り返しです。

この中で外部業者や他部門とのいろいろな"業務調整"が入ってくる訳です。

電力会社は100%発注側なので、仕事の殆どは積算と調整となります。

理由5:電気に関わる業務は全体のほんの一部

理由4でほとんど書いちゃいましたが、3分の1は積算、3分の1は施工管理と保守業務、残りで設備設計やその他緊急な仕事をしています。

保守業務は結構電気に直結した仕事が多いですが、大半は電気にはあまり関係の無い仕事です。

なので、1年を通しても電気に関わる仕事はほんの一部となるのです。

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それでも電力会社でできる電気の仕事はあるのか?

それでも電力会社に電気の仕事はあるか?

もちろん0ではありません。

送電、配電は大枠で捉えれば一つの電気回路ですし、そこには電圧、電流、分圧、分流、抵抗、電磁誘導、誘導電流など、様々な電気の基礎知識が必要になってきます。

発電、変電部門のシーケンスや電気機器も電気分野です。

仕事に従事しているとどこかで基礎知識は必要となってきます。

直接的な関わりは少ないものの、今まで勉強してきた事は活きてくるでしょう。

 

ちなみに、送電部門はほぼ電気の知識は使いません笑

必要な知識は、土木建築の分野です…

 

まとめ

 

今回は"電気が好きなだけで電力会社に入社しないほうが良い5つの理由"について書かせていただきました。

 

まとめると

  1. 電力会社はエネルギー業界
  2. 電力会社の仕事は電気を配るまで
  3. 配線設計などの仕事はあまりない
  4. 発注側なので仕事は主に積算や調整関係
  5. 電気に関わる業務は全体のほんの一部

 

配線や回路設計や電気が好きで好きでたまらない人はギャップを感じる業界かもしれません。

ただ、勉強してきた基礎知識は少なからずどこかで活きてきます。

そういったところで"電気を仕事している"と思えれば問題ないかもしれません。

 

それではまた次回!

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