
入社3年目になって仕事も慣れてきて、だいぶ余裕が出てきたぞ!
後輩に仕事を預けられるようになったし、やっと残業生活から抜けられる!
やっほーい!
課長!ちょっと長く休暇とって旅行に行ってきまーす!
こう思っている3年目の社員に悲しいお知らせがあります。
電力会社は入社3年目が一番激務になります。
その理由について解説していこうと思います。
僕は電力会社の送電部門(現在は分社化してグループ会社)で送電に関わる仕事をしています。
僕の基本情報はプロフィールをご覧ください。
- 電力社員は入社3年目から激務になる理由
- 仕事量は自分で調整すべき
- 激務になる前の対処法・なった後の対処法
- まとめ
なぜこんな記事を書こうと思ったかというと
僕みたいな苦しい思いをしてほしくないからです。
僕は当時修繕工事を担当していましたが、年間に30件以上(通常は年20件以下)の修繕工事を任され、あまりの業務量に完全にキャパオーバーになってしまいました。心身ともに疲弊してうつ病手前だったと思います。
当時は真面目すぎたので上司の言うことを全部聞き、全部やろうと思っていましたが
結果して全部こなす事は出来ず、そこから出来ないレッテルがはられるハメになりました。
「使えないヤツ」と直接言われると割とこたえますね。
そこからの挽回は割と苦労しました…
この記事を読み終わる頃には激務なる前の対処法・なった後の対処法がと仕事のコントロールの仕方が分かると思います。
電力会社社員のみならず、大企業・公務員の入社3年目の若手社員には実践してほしい内容です。
もくじ
電力社員が入社3年目から激務になる理由
激務になる理由は下記の通りです。
- 業務量が増える
- 業務の質が上がる
- 研修が増える
- 後輩と先輩・上司との間に板挟みにされる
このすべてが複合した結果、忙しくなります。
それでは順番に深堀りしていきます。
仕事の量が増える&質が上がる
入社3年目となると社内の研修もほぼ終了して現場仕事もそれなりに分かってきた、と上司が判断して単純に質と量を増やしてきます。
いきなりやったことの無い新しい業務がじゃんじゃん滝のように降ってくるので処理が追いつかなくなります。
僕の例でいうと、2年目で任されていた修繕工事は年10件程度だったのに、3年目になった途端30件任されるようになりました。
修繕工事発注&調べ物&施工管理&報告書チェック
毎日これの繰り返しでした。
この当時はまじで辞めたかったです。
電力会社を辞めたい理由 はこちら記載しています。
あと、2年目までは許されていたミスは3年目から許されなくなります。
なんとなく、同僚も上司もそんな雰囲気を醸し出すのでプレッシャー倍増です。
研修が増える
電力会社には義務教育ならぬ義務研修があります。
活線作業(電気が流れている電線での作業)や高所作業をするための研修と各部門の基礎知識を1年~3年かけて詰め込みます。
電力会社はこの他にも年間に何個もの研修が計画されているため、事務所から1研修につき1~3名が駆り出されます。
ここでよく駆り出されるのが3年目です。
新入社員はもともと研修が多い。
2年目にはちょっと難易度が高い。
とりあえず埋合せに良さそうだからってノリで3年目がターゲットにされます。
そして研修に追いやられどんどん仕事が溜まっていきます。
板挟みにされる
3年目となると後輩が数人できます。
ですが、まだまだ後輩を指導しないといけない立場です。(近い先輩が教えなければいけないという謎ルール&謎文化)
さらには、仕事もそこそこ出来るようになっているので上司・先輩から雑務やお手伝いを振られる。
後輩のめんどう&上司・先輩のめんどう仕事、どちらもこなさなくていけなくなるので
板挟み状態となります。
3年目は後輩が出来ても権力がない、微妙な立場なのでどっちも断りきれなくて
どんどん自分の仕事をする時間が無くなっていきます。
その仕事量は自分にあっていますか?
月の残業が45時間越え
終わっていない手付かずのタスクがいっぱいある
同僚はみんな早めに帰宅
こんな状態になるのはマネジメントしている管理職に問題がありますが
あなたはキャパオーバー状態になっています。
電力会社の評価は原点方式なので仕事を溜め込むと評価が下がります。
それは僕が身を持って体験している事です。
評価が下がると出世できなくなります。
キャパオーバーを確信したら、上司に迷わず相談しましょう。
溜め込んで後回しにするのが一番最悪のパターンです。
仕事は自分でコントロールするもの
厳しい事を言うと、入社3年目からは仕事は自分でコントロールするもです。
出来ない仕事ははっきり出来ないと言った方が良いです。
無駄な残業・必要のない仕事これらは自分の時間(人生)を削ります。
副業や恋人・家族との時間を削ってまで無駄な事はする必要はありません。
僕が入社3年目で徹底したことは、毎日メモ帳にその日のTODOリストを記載し、工程表を机の見える場所において逐一確認する方法です。
TODOリストを書くことによって自分のキャパが知れるので、振られた仕事の出来る・出来ないの判断をしやすくなります。工程表は自分の今のスケジュールを俯瞰するためには必須です。
継続は力なりです。自分でも気づかないうちに管理力ついてますよ。
仕事のコントロールの究極は自己管理にあるので、目先の仕事にとらわれずに常に自分を俯瞰的に捉えて今すべき事・後からでも良い事の判断はつけれるようにしましょう。
キャパオーバーチェックリストを作成したので、チェックが3個以上ついたらもうオーバーしている状態だと思ってください。
- TODOリストのタスクが一週間経っても3個以上残っている
- 後輩のめんどうを見る余裕が無いと感じている
- 上司に言えないヤバい案件が1つでもある
- 残業が月45時間に到達しそう
- 3日以内に終わらせないといけない仕事が5個以上ある
- 朝の就業時間前に関わらず仕事を始めている
- 事務所いつも最後までいる
- 机が異常に汚いor煩雑になっている
- 昼休みを仕事をしている
- 寝る前まで仕事の事を考えている
無理して頑張っても意味ないのでやめましょう
評価が原点方式の電力会社で無理してまで頑張っても無駄です。
上司は「机に上がってきた成果物」と「滞りなく仕事をしているか」の2つでしか評価しません。
無理して仕事が回らなかったら出世に繋がらないし、自分の首を締めるだけです。
自分の時間も削られて、できないレッテルを貼られる。
そうなるくらいなら予め無理をしない方法で働くのが得策です。
自分の仕事の優先度を一番高くして
無理なものは無理・出来ないものは出来ないとはっきり言う癖をつけましょう。
激務になってしまった時の対処法
激務なってしまうともう周りが見えないくらいテンパってしまうので(僕がそうでした)、僕の経験から激務になった時の対処法と、激務になる前に準備しておいた方が良いものを紹介します。
激務になる前に準備しておくべきこと
一番は頼れる人を見つけること。
そして予めその人にいつの時期に忙しくなるかを話しておくことです。
TODOリストと工程表で逐一確認していればある程度のキツい時期を予想できますよね。
人に頼る準備をしていてください。
頼れる人については「若手電力社員が見習って欲しい先輩3人」に記載しています。読んでみてください。
激務になった時の対処法
実際にキャパオーバーチェックリストで3個以上ヒットした場合は、キャパオーバー状態です。
まずは上司に必ず相談しましょう。
怒られるかもしれませんが、大事なのは業務を遅延させず、会社に損害を与えない事です。
現状を伝えて業務調整してもらった方が必ず楽になります。
あとは事前に話しておいた頼れる先輩にお願いして手伝ってもらう事です。
もうこうなっては一人で片付けることは不可能です。
必ず"人"を頼りましょう。
まとめ
入社3年目が一番大変な時期で、心身ともに疲弊します。
僕がこうなってしまったのは断る勇気と人に頼らなかったからです。
- 激務になる前にできない仕事はやらない
- 無理ならものは無理と割り切る
- 自己管理を徹底する
皆さんは断る勇気と人に頼る事をぜひ実践して入社3年目の壁を乗り越えてください。
そして、自分の時間を確保して大切な人・副業スキルを身につけるようにしてください。
時間は、未来の自分に投資しましょう。