鉄塔

 

TOKAGE
こんにちは、TOKAGEです。先日こんなTweetをしました。

今回はこの内容に付随して、鉄塔の見方が変わる面白ポイント5選について紹介したいと思います。

この記事の内容を知っておけば、鉄塔を見るのが100倍面白くなること間違いないでしょう。

 

僕の自己紹介を簡単にすると、旧電力会社の送電部門(現在は分社化してグループ会社)で送電に関わる仕事をしています。

年間数億円規模の工事を担当しているラインマンです。

僕の基本情報はプロフィールをご覧ください。

記事の内容
  • 現役電力社員直伝!鉄塔の見方が変わる面白ポイント5選
  • 海外の鉄塔【アートチックだけど日本じゃ無理】
  • まとめ

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現役電力社員直伝!鉄塔の見方が変わる面白ポイント5選

鉄塔面白ポイント5選鉄塔の構造については業界外の人でも分かっている人がいるかもしれませんが、意外と付属品関係について知らない人が多いと思いますので、その辺りを中心に解説していきます。

面白ポイント5選
  • 閃絡表示機
  • オフセット鉄塔
  • 鳥害防止装置
  • 鋼管鉄塔
  • ノンクライム

 

雷が落ちたのを知らせる閃絡表示機

 

鉄塔には雷が落ちたことを知らせる機器が取り付けられており、それを「閃絡表示機」と呼びます。

鉄塔の腕金(アーム)のちょっと下につけられており、通常はなかなか見えにくいです。

 

閃絡表示機は鉄塔に雷が落ちると作動して、赤いピロピロがパカッと出てきます。

送電線で雷事故がおきた場合は電力社員はこの赤いピロピロを目印にパトロールします。

 

基本的にはすぐ改修されてしまうので、作動してる状態を見れたら割とレアです。

 

鉄塔1

閃絡表示器設置の様子

 

動作状況

動作状況

 

 

また、似たような機器で「G-ファインダー」という同じような機器もあります。

鉄塔の頂部についてますね。

こちらのほうが比較的新しく、精度は高いです。閃絡表示機は前後鉄塔も割と開きますので…

Gファインダー

Gファインダー動作状況 参照:中部電力

 

アーム幅の違うオフセット鉄塔

 

オフセットは雪国に多いアーム構造です。

鉄塔のアームの長さがバラバラで線間を確保できるような仕組みになっています。

これには理由があって、電線に雪が付着した時に、その雪が落ちて電線が跳ね上がる現象「スリートジャンプ」を回避するためです。

電線が跳ね上がって電線と接触したら短絡事故をおこしてしまいますからね。

 

なので、こういった鉄塔は雪の多い地域で見られます。

 

オフセット無し

オフセット無し

 

オフセット有り

オフセット有り

 

架空地線・電線への鳥害防止

 

続いてはよく目を凝らさないと見えない代物です。

架空地線に取り付けてある鳥害防止です。

なぜつけるかというと、単純に鳥(おもにカラス)がうるさいってものありますが、一番は「フン害」です。

鳥が一度にとまるとものすごい数のフンを落としていくので、近隣の地域住民はたまったものではありません。

 

なので、架空地線に鳥がとまれないように鳥害防止を設置するのです。

 

グランド鳥害防止

鳥害防止

 

この場所から察するに、線下に道の駅のような建物があるので、おそらく駐車場周りのフン害を警戒したためでしょう。

 

街中で見かける鋼管鉄塔

 

鉄塔を建設するための用地が確保できず、狭いスペースでも鉄塔を建てることを可能にしたのが鋼管鉄塔です。

鋼管柱と言った方が馴染みがあるかもしれません。

住宅の密集地帯などでよく見かけます。

それ以外で見かけた場合はおそらく、地権者の了承が得られず狭いスペースに建てた可能性があります。

 

鋼管鉄塔

鋼管鉄塔

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鋼管鉄塔

鋼管鉄塔

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

勝手に鉄塔に昇らせない装置ノンクライム

 

鉄塔の下には人が勝手に昇降できないようにノンクライムという装置が取り付けてあります。

鉄塔で作業する時は、これを開閉してから昇ります。

絶妙な位置にあるので、一般の人はまず昇れないでしょう。

 

ノンクライム

ノンクライム

 

ノンクライムにもいろいろ種類があるので、気になる人はメーカーのHPを御覧ください。

 

三和鋼器ノンクライム

 

ちなみに、このノンクライムは鉄塔が周囲柵で覆われている場合は設置しないようになっています。

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海外の鉄塔【アートチックだけど日本じゃ無理】

アート

 

海外にはアートチックな鉄塔もあるのでご紹介します。

日本では絶対見られないので、海外に行ったら見てみたいものですね。

 

海外のアート鉄塔

 

◯シカ型

シカ型鉄塔

シカ型鉄塔

 

シカ型鉄塔

シカ型鉄塔

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◯ステンドグラス型鉄塔

風圧やばそうです…

ステンドグラス型鉄塔

ステンドグラス型鉄塔

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◯人型鉄塔

権利の関係でお見せできませんが「アート 鉄塔 人型」で検索すると出てきます。

どうやって電線を把持しているのか、荷重の分散はどうしているのか気になるところ。

 

日本ではなぜできないのか?

 

日本の鉄塔の設計は法律「電気設備技術基準」で綿密に定められているため、海外のようなアート鉄塔を設計することはできません。

鉄塔の設計の基本は風荷重と自重です。日本のような四季折々の天候だと様々条件が課せられるため、鉄塔も多くのシチュエーション荷重に耐えられるような構造にしないといけません。

残念ながら日本の送電線でこのようなアート鉄塔が建設されることは今後も無いかと思います。

 

まとめ

 

以上が鉄塔の見方が変わる面白ポイント5選でした!

なお、画像の多くはTwitterの「#土曜日の鉄塔」で検索した結果出てきた画像を拝借しております。

もし、こんな鉄塔あったよ!とか、TOKAGEのブログに載ってた面白ポイント見つけたよ!っていう人はぜひ教えて頂ければおもいます!

では、今日はこの辺で。

 

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