
電力会社で即戦力として働くためには、どんなスキルが必要なんだろう?
学生の頃にWordとexcelでレポートを書いてたから、ある程度は使いこなせるけど、仕事で必要なの?
PCスキルでできるようになった方が良いものって何?
今回はこういった疑問にお答えします。
僕の自己紹介を簡単にすると、電力会社の送電部門(現在は分社化してグループ会社)で送電に関わる仕事をしています。
僕の基本情報はプロフィールをご覧ください。
- 電力会社の仕事でPCスキル5選
- 習得したスキルは他の事で応用しよう
電力会社の普段の仕事は現場仕事を除くと、ほとんどがパソコンを使った資料作成です。
なので、PCスキルは必須になります。
この記事を読めば、電力会社で必要なPCスキルについて分かります。
そして、今のうちからコツコツ続けていけば効率よく仕事ができるようになるので、定時退社も当たり前になります。
余った時間を副業する時間だったり、余暇なりに使いましょう。
電力会社の仕事関係の関連記事はこちらを記載しています。
もくじ
電力会社で必要なPCスキル5選
PCスキルで一つお伝えしたいことがあります。
「学生スキル」と「社会人スキル」では性質が違います。
学生スキルは教師が指定した規格に文字を書いたり、グラフを挿入したかと思います。
内容は勿論ですが正確さだったり、規格にそっているか?がポイントですね。
社会人スキルはとにかく「速さ」と「加工力」です。
電力会社の仕事は過去の仕様書や報告書のデータをそのままコピペしてちょっと加工して作るのがほとんどなので、もとから「型」があります。
それらをコピペして貼り付けたり、図を加工したりして使います。
電力会社は「速さ」と「加工力」のどちらも求めてきます。
1:excel
一番使用頻度が高いのがexcelです。
業務の資料の8割はexcelを使用して作成します。(残り2割はWord・その他)
使用頻度の高い作業一覧は下記の通りです。
- 計算
- 関数を使った計算(SUM・AVERAGE・VLOOK・IF)
- 図の加工
- 写真の加工
- マクロ
- ACCESS
- クエリ
- VBA
ここらへんが使用頻度高めです。
予算の計算や報告書作成のための図や写真の加工なんかは全てexcelなので、関数や数式を使って計算できるようになるのと、図形を作成したり、写真を取り込んでトリミングや加工なんかできるようになるといいです。
また、数式や図形なんかは過去のデータが必ずあるので、自分で1から作る必要はありません。
むしろ、過去のデータから数式や関数の意味を読み取り、自分の資料にコピーして加工する技術が求められます。
マクロ・ACCESS・クエリについては、社内専用の業務システムのデータベースと連携させてデータを引っ張ってきたり、業務処理の効率化のためにかなりの頻度で使われています。
ほとんどが先人の誰かが作ったexcelデータを使用しているため、改めて自分で覚える必要はないですが、これらのスキルが使えるようになると、長きに渡って現場で重宝されるようになります。
VBAが使える人は更に希少です。
VBAはほぼプログラミングの世界なので、excelでシステムを作る時は外部発注になります。
メンテナンスするにも利用権限がないと簡単にはVBAをイジれないため、社内でも使える人は殆どいないです。
電力会社で「excelが使える人」の定義とはマクロ・ACCESS・クエリを使いこなしている人のことを言います。
2:ショートコマンド
PCのショートコマンドは覚えていた方が激的に仕事の効率が変わります。
社員の多く(特に老人)はマウスでカチカチやりがちですが、ショートコマンダーの僕からすると、マウスでの作業は非効率です。
マウスでカーソルを合わせて右クリック、タブを開いて作業を選択…なんて事をしていたら日が暮れてしまいます。
ショートコマンドにしても一回一回は0.2秒くらいのしか変わらないですが、「チリも積もれば山となる」です。
本気で覚えれば1時間くらいは時間短縮に繋がります。
初歩的な【「Ctrl」+「c」】【「Ctrl」+「v」】は当然ですが、最低限Windows全般で使えるショートコマンドは覚えたほうが良いです。
慣れてきたらexcelやWordで使用するショートコマンド(F1やF2、Altなども駆使する上級者向け)も覚えるのも良いでしょう。
一日の仕事のうち1時間はPCからマウスを抜いてショートコマンドだけで作業する訓練をすると結構覚えられます。(実際にやってました)
ショートコマンドを制すればPC作業を制す。
ぜひチャレンジしてみてください。
>Windows全般で使える!コピペなどの便利なショートカットキー40選
3:Word
excelに次いでよく使わるマイクロオフィスのアプリ、Word。
社内の資料作成のほとんどがexcelであるのに対して、社外への申請書は殆どWordで作成します。
excelほど複雑な使用ではないし、申請書は過去のデータであったり、各申請機関にHPに雛形があるので、実際文字を打つだけです。
ただ、極稀になぜかグラフや表みたいなのをWordで作成する必要があるため、加工方法は覚えていたほうが良いです。
4:タイピング
これまでは「加工力」に着目してきましたが、純粋な作業速度を上げるには、やっぱりタイピング速度を上げるのが一番です。
ブラインドタッチができるようになると仕事の効率は格段に上がりますし、PCを使用して議事録を作成する時に聞き漏らしを減らすことができます。
タイピングの練習は「寿司打」というサイトで練習する事ができます。
1日1回やるだけでもタイピング速度は上がってくるので、暇な時にやりましょう。
5:CAD
電気工事士なら必須スキルCADです。
CADと言っても使用するのは「JWWCAD」が殆どで、たまに「AUTCAD」です。
僕が所属する送電部門では、送電線のルートを選定する時や、平面図・縦断図・鉄塔楮図という管理図面を作成する時にCADを使用しています。

北海道朝日航洋[https://www.hokkaido-aac.com/]
ちょっと見づらいですが、こういった図面を作成しています。
CADはexcelの図や画像の加工と違って使い方が特殊であるため、覚えるのが大変ですが、習得してしまえばexcelで図形を作成するより楽です。
習得したスキルは他の事で応用しよう
ここで解説したPCスキル5選は他の会社でも通じる共通のスキルであるので、覚えていて損はないです。
ACCESS・VBAなんかは副業に応用できます。
特にオススメなのがCADです。
コロナ渦でリモートワークなどで自宅にいる時間が増えたことから、DIYが流行りだす兆しがあり、DIYをするうえで図面作成は必要になってくるので、会社で培ったCADスキルを副業として活かせる可能性が出てきました。
CADスキルを活かせる副業サイトはココナラです。
本業を効率よくこなして余った時間で副業で稼ぎながらスキルを磨く。
控えめに言って最高ですね。
電力会社の将来安泰も怪しくなってきているなかで、僕たち若手社員は少しずつ副業となるスキルを磨き、いつでも会社からフェードアウトしても良いような状態はつくっておくべきです。
スキルをどんどん磨き応用することで人生は豊かにできます。
頑張りましょう。
今回は以上です。