
みなさんこんにちは!TOKAGEです!
今回は電力会社を辞めて転職したい理由について話したいと思います。
電力会社は福利厚生も充実したホワイト企業です。
ですが、このまま40年同じ仕事を続けていくのが不安なところもあり、転職について1年くらい前から
それなりに考えるようになりました。
転職したい大きな理由はこの2点です。
- 会社の成長性が見込めない
- 自分のキャリアアップに繋がらない
この2点について深掘りしていきたいと思います。
これから電力会社へ入社する人、若い世代の電力社員の方の参考になればと思います。
因みに僕のスペックはこんな感じです。
- 性別:男
- 年齢:20代
- 在所:地方(田舎)
- 最終学歴:高専卒
- 仕事:技術部門(送配電系)
- 残業:30~40時間/月
- 年収:400万~430万
各部門によって文化が微妙に異なりますが社内雰囲気はだいたい一緒です。
もくじ
電力会社を辞めて転職したい理由
電力会社をやめたい理由は
- 企業の成長性が見込めない
- 自分のキャリアアップに繋がらない
の2点です。
上昇志向があって入社しても、時間とともにこの2つに阻まれて、入社時にあったメラメラとした野心は完全にへし折られてしまいます。
社員のほとんどが黙ってエスカレーターに登っているいようなイメージで、たまに駆け足で上がっていく人もいますが、自身が本当に目指したいキャリアになっているかは不明です。
なぜこのような現象になるのか、事業展開や社内文化を交えて深堀りしていきたいと思います。
辞めたい理由1:企業の成長性が見込めない
電力会社は既に電力というインフラを牛耳っているので
企業の大きな成長は見込めません。
なので会社の成長と共に自分も成長してキャリアアップに繋げたいと
思うような人には向いてません。
電力会社が成長しない理由についてまとめてみました。
①企業として成熟しきっている
電力会社は企業として成熟しきっています。
理由としては
エリア事で事業展開していたため、競争相手がいなく、市場の独占状態にあるからです。
新規事業を積極的に展開しなくても利益が出るため
今までのことをずっと続けていれば良いという思想があります。
しかし、2020年4月の「発送電の法的分離化」の影響により市場への新規参入者が多く入る事が見込まれるため、最近では福祉や他のエネルギー事業を展開していく模様です。
ただ、新規事業(新しく火力発電所を建設するなど)として開拓しようにも
立地条件の良いところは全て自社でおさえてしまっているか
他エリアで探そうとしても既に発電所が建っているので
他電力のテリトリーで発電所などの新規事業を開拓するのはほぼ無理です。
電力会社によっては海外のエネルギー関連(石炭・LNG)に事業を伸ばそうとしている動きもあるようですが
慎重に事業を進める傾向があるので、事業展開のスピードとしては遅いでしょう。
企業として成熟しきっているため意思決定が遅く、世の中の変化に応じて柔軟に対応するのは
難しいレベルになっています。
②保守的な考え方
①と被りますが、電力会社は保守的な考え方です。
企業として新規事業を展開する必要性が無いのと
技術系の仕事のほとんどが設備の維持管理の仕事だからです。
「どう変えていこうか?」と考えるより「現状をどう守っていこうか?」に焦点を置かれた仕事の進め方、意思決定をします。
なので、求められる人材も自分の意見はっきり主張するイノベーターよりも
黙ってなんでもこなすマルチタスクプレイヤーが好まれます。
後者の方が現状維持には適した人材だからです。
仕事も100%トップダウン方式なので言われた事しかやらない人がほとんどです。
社員のほとんどが保守的な考え方になっています。
③官僚的な業務
業務はめちゃくちゃ官僚的です。
ほぼ公務員と一緒です。
肉体労働もする公務員というイメージが一番しっくりきます。
ほぼ全ても業務で上司の承認が必要で
書類のほとんどは上司の承認印と担当の印が押されています。
仕事の裁量権というはほとんどないです。
しかも、外での仕事以外は社内手続きのための資料作りと官庁関係への申請書の作成が主な仕事です。
技術的な仕事と言っても年間の比率でいうと30%くらいしかやってません。
そのくらい社内手続きと官庁申請に時間を費やしています。
技術的な仕事をやりたくて入社した場合、最初に衝撃をうけるのは仕事内容のギャップです。
専門分野として学んできた事を活かしたいと思ったら
電力会社ではなく下請けのメーカーに入社した方が断然スキルアップに繋がります。
実際、このような仕事内容のギャップで辞めていくという若手社員も何人か見てきました。
電力会社を辞めたい理由2:自分のキャリアアップに繋がらない
電力会社では自分のキャリアアップを目指すためには
学歴と配属ガチャで決まります。
実力主義はまだまだ浸透していなく(むしろ日本で学歴無視、実力主義の大企業があるかどうか?)
完全な年功序列と学歴によってレールが決まっています。
年功序列と学歴以外で差が出る要素として、転勤して配属された先で何をやってきたかで変わってくるくらいです。
高卒高専卒の間で差が開くのはこれくらいです。
私は高専卒なので、高専卒がキャリアアップに繋がらない理由についてまとめてみました。
④学歴の壁
学歴の壁は
院卒>>大卒>>>>>高専卒>高卒
こんな感じです。
大学院卒が圧倒的に出世は有利で
特別な研修制度や海外プロジェクトに参加できる資格があるほか、研究機関への配属
転勤の速さ、配属先で与えられる業務の質も高卒や高専卒に比べて高いです。
凄いスピードで駆け上がって行った院卒社員は数年後には出向して会社の社員名簿から消えます。
高卒は「高卒専用の専門教育を受ければ大卒と同等の扱いになりますよ」という教育があるくらいです。
高卒で偉くなる人は社内の研修、教育をそれなりに受けてきた人です。
一番不遇なのは高専卒で、高卒とほぼ同等の給料で、求められる能力は大卒並なのでガチで涙を拭うような待遇です。
なので、僕は高専卒で電力会社に入る事をオススメしません。
電力会社の学歴の壁はまだまだ分厚いです。
学歴事の出世事情の詳細は下記の記事に書いてあります。
⑤配属された事業所で決まる
つまりは配属ガチャです。
配属された事業所が大きい案件や特殊な案件を抱えていて
その業務に抜擢されると、質の高い仕事を任せられるので、技術的な業務の少ない電力会社でも
スキルは身につける事ができます。
転勤の命令が出される当日までどこに配属されるかなんて分からないので
もはや運です。
優秀だと言われる人でも、転勤した配属先に大きな仕事が無い場合は
テンポよくキャリアを積むというのは難しいです。
運の無かった人たちです。
常にスキルアップを目指したいという人は、大きい仕事や特殊な仕事を持っている事業所に転勤したいと
上司にはっきりと意思表示する必要があります。
⑥最後は上司による
運要素その2です。
最後は上司に気に入られるかどうかです。
転勤などで次の配属先を決める最終的な人事権を持っているのは人事部ですが
誰をどこに配属しようか?と考えるのは直属の上司である課長です。
課長に気に入られないと、自分の意図しない事業所に飛ばされる可能性もあります。(島流し)
管理職との対話で次にどんな仕事をしたいのか話していてもです。
電力会社でのキャリアアップは上司である課長が握っています。
まとめ
電力会社を辞めて転勤したい大きな理由は
- 会社の成長性が見込めない
- 自分のキャリアアップに繋がらない
この2点ですが深堀した中で特に
「配属先ガチャ」による運要素はもはや自分ではどうすることもできない部分であります。
これは日本企業の風習でもあるので仕方ないですが
「自分の道は自分で決めたい人」「積極的にスキルアップ目指す人」には
電力会社は向いてないと感じます。
以上が僕が転職したい理由でした!