現役電力社員が電力会社を辞めたいと思う9つの理由【業界は安定してます】

みなさんこんにちは!TOKAGEです。

 

今回は現場第一線で働く、現役電力社員が辞めたいと思うところ

 

について話したいと思います。

 

僕が属するのは送配電部門という部署です。

 

海や山や街を横断する送電線。

 

街に張り巡らされた配電線なども保守管理を担う部署です。

 

これから電力会社へ入社する人、若い世代の電力社員の方の参考になればと思います。

 

因みに僕のスペックはこんな感じです。

・性別:男
・年齢:20代
・在所:地方(田舎)
・最終学歴:高専卒
・仕事:技術部門(送配電系)
・残業:30~40時間/月
・年収:400万~430万

 

各部門によって文化が微妙に異なりますが社内雰囲気はだいたい一緒です。

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現役電力社員が電力会社を辞めたいと思う9つの理由

 

それでは順番に紹介していきますが大きく区分けするなら

 

  1. 危険な仕事
  2. ずっと同じ仕事
  3. 古い企業文化

 

の3つですね。

 

それぞれ仕事内容であったり、企業文化であったりと解説するところがあるで深堀りしていきます。

 

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辞めたいと思うところ1:危険な仕事

危険

電力会社の仕事は常に危険と隣合わせです。

 

感電
高所からの墜落
山道での滑落
交通事故
災害の中に飛び込んでの停電復旧作業
野生動物(クマ・ハチ・ダニ・ヒル)との遭遇

 

「自分の命は自分で守る!」と言うの常に念頭において仕事をしないといつ死ぬか分からない。

 

本当に死と隣あわせです。

 

①やたら高いところでの作業

送配電部門に入ると

 

高卒だろうと院卒だろうと中途採用だろうと最低2年くらいは現場で高所作業をやらされます。

 

配電であれば電柱

 

送電であれば鉄塔です。

 

電柱はまだ10m前後の高さなので恐怖を感じることは少ないですが

 

鉄塔は30m位普通に昇って作業します。

 

僕は送電系なので、30m以上の鉄塔に昇って

 

カラスの巣を獲ったり、電線の点検をしたりします。

 

電線についてる付属品を外したりする時なんかは、細い電線に乗り出して行かなくてはなりません。

 

落ちたら即死です。

 

高所恐怖症にとっては地獄です。

 

②山の中の仕事

鉄塔は街中にもありますが、多くは山の中に建っています。

 

なので、作業をする時や点検する時は山の中に入っていきます。

 

登山コースのような綺麗な階段や舗装された道があれば良いのですが

 

そんなに甘くはありませんでした。

 

もはや獣道でも無いところを歩くこともあります。

 

左右は崖、なんて事も少なくありません。

 

冬場は下も見えず、危険度マックスです。

 

しかし、山地に潜む危険はそれだけではありません。

 

野外生物も敵です。

 

普通には蜂やクマも出てきますし、ダニ、ヒル、蚊、アブなど感染症を持ってそうな奴らからも身を守らないといけません。

 

夏場は蜂対策として蜂除けネットを被り、冬以外はクマ鈴を付けて歩きます。

 

もちろん作業着なので全身長袖長ズボンで、夏場はめちゃくちゃ暑いです。

 

体力の無い人や虫嫌いな人にとってはもはや阿鼻叫喚地獄

 

 季節によっては山菜採れたり紅葉の秋空を眺めながら歩く事もできます。唯一の癒やしです。

③感電のリスク

送電線クラスの電圧になると

 

ビリビリくるレベルではなく、身体が吹っ飛びます。

 

感電=即死

です。

 

この考えが頭の中に常にあるので、いくら絶縁性の工具を使おうが

 

怖いものは怖いです。

 

配電線などの弱電線と呼ばれる電線は身体が吹っ飛ぶことはありませんが

 

弱電線は常に通電状態になって身体が痺れて動かせなくなり

 

そのまま心肺停止で死にいたります。

 

常に感電という危険リスクを背負って作業しなくてはなりません。

 

 業界では42V=死にボルトと言われていますが、42Vくらいの小さな電圧でも人間は死んでしまいます

 

辞めたいと思うところ2:ずっと同じ仕事

ここからは作業以外の中の仕事についてです。

 

人によっては楽に思うかもしれませんがこれはこれで辛いものです。

 

ルーティンワークが基本となるため

 

自分のスキルをどんどん磨いてキャリアアップするぞ!

 

っという変化を求める上昇志向の人にはあまり向いてないです。

 

どちらかというと保守的で同じ仕事をずっと続けたいと思っている人に向いています。

 

関連記事はこちらです。

④承認にやたら時間がかかる

業務はほぼ全てにマニュアルがあります。

 

マニュアル通りにこなせば何も咎められることはありません。

 

資料や報告書関係も過去資料を利用することで完結します。

 

ただ、過去の資料通りに作ったから直ぐに承認されるのかと言ったらそうでは無いです。

 

その時の管理職によって言い回しや表現方法が変わるため普通に5〜6回は修正します。

 

主任の承認を貰っても副長で表現が変わって修正、副長の承認を貰っても課長や副所長でまた表現が変わって修正

 

これの繰り返しで一つの承認を貰うだけかなり時間が掛かります。

 

最後自分手元に承認されて戻ってきた頃には最初の原型を留めてない事がほとんどです。

 

承認には時間がかかって仕事が進まない事が多々あります。

⑤効率はほとんど考えない

企業自体が成熟しきっているため、コスト削減や効率化について考える事はほとんどありません。

 

これは現場レベルの下位機関に行くほど顕著に出てきます。

 

電力会社は安全を最優先にする企業です。

 

感電や高所作業など死と隣り合わせで働いているため、当然の事なのですが

 

安全に安全を重ねすぎて訳分からなくなるくらいルールが多いです。

 

完全にマニュアル、基準、ルールを網羅している人はいないと思います。

 

一度、事故や労働災害が起きてしまえば

 

  • 要因分析、再発防止対策のための会議
  • 安全対策の確立、実行

 

が確定します。

 

会議後は議事録や報告資料の作り込みで一日を費やす事だってあります。

 

安全対策はチェック表になる場合が多く安全に安全を重ねる業務がどんどん増えていき、減る事がありません。

 

この現象は、業務を適切に処理できていなかった場合なども同じことになります。

 

上位機関からの指示は絶対なため

 

増えた業務を各職場で減らしたり、効率化を考えて楽して仕事しよう!と思っている人はほとんどいません。

 

⑥イノベーションがない

⑤とも被りますが、前例踏襲の業務が基本なので

 

効率化や仕事を楽にするアイデアを考えようという発想はあまりないです。

 

これも下位機関の現場レベルなればなるほど顕著に出てきます。

 

上位機関が決めた事柄に対してだけ下位機関は動くので

 

全部言われた通りやってればなんとかなるので、イノベーションが起きるようなアイデアは出てこないです。

 

仮に何か提案したとしても

 

いろいろ反論されて結局押し負けるため、結局発言しない方が良いです。

 

この、発言しない理由についてはこちらの記事にも記載しています。

 

 

最近はコロナの影響もあって、今の体制のままだと万が一社内でクラスターが発生した場合に感染抑える手段がなく、テレワークやオンライン会議等の事務所に来なくても仕事ができる環境の準備を急ピッチで進めています。

 

ですが、基本は出る杭にならずお咎めなく働いていれば、平穏に暮らせます。

辞めたいと思うところ3:古い企業文化

電力会社の歴史はGHQ時代まで遡るため、企業文化は未だに昭和の毛色が濃く

 

平成世代やこれからの令和世代にとっては価値観が違いすぎて正直キツくなると思います。

 

僕も平成世代ですが、この企業文化は自分の肌には合わないと感じています。

 

この企業文化はかなり昔から根付いている文化なので一生受け継がれる遺伝子です。

 

これから入社しようと思う学生さん、若年層社員の皆さんは覚悟して下さい。(泣)

 

自分がやめたいともう理由は、この企業文化がほぼ上位を締めます。

 

⑦同調圧力

同調圧力は結構強めです。

 

飲み会は皆参加するから参加する。

 

所内行事や組合活動みたいなのも基本的に強制参加です。

 

どんなに仕事が詰まっていて忙しくても、途中で仕事を切り上げて飲み会や組合行事に参加する異常さです。

 

あまりに参加しなさすぎると、「参加しないやつ」レッテルが貼られて何かに付けて変な噂がたちます。

 

これが居辛いと感じたら、転職を考えるか鋼の精神で無視するかです。

 

この同調圧力は、残業にも響いてきます。

 

グループ単位で忙しい時期に入ると、自分の仕事が終わっても「帰るな」雰囲気が出てきます。

 

手伝って帰るのが当たり前になっています。

 

残業は上司に承認貰うか、指示が出て残業するのが原則です。

 

ですが、自分の仕事が終わっても強力な電磁波みたいな雰囲気に流されて

 

終わってない人の手伝いをして時間ギリギリで皆で帰るが普通になっています。

 

 働き方改革の影響で残業規制ができたので、今は大分緩和されました

 

⑧多すぎる飲み会

飲み会もかなりと言っていいほど多いです。

 

平均して月に2〜3回です。

 

月の飲み会の内訳は

 

月1で役員の誰かしらが訪問してくるので、まず1回。

 

〇〇会と称した飲み会(懇親を深める目的があるらしいです)が月1であるので、これで2回。

 

忘年会や部署異動に伴う送別会、新年会など課のイベントがあれば3回。(課、グループ、有志でも飲む場合は+2回)

 

という内訳です。

 

特に部署異動の時期と年末が多くなります。

 

会社の経費から飲み代が出る訳では無いため、自分の財布に大打撃です。

 

若手社員の財布事情についてはこちらをご覧ください。

 

 

今の若年層の「時間の使い方」や「お金の使い方」などの価値観の違いを完全に無視した飲み会の量です。

 

同調圧力で強制させられる傾向にあるため、どうでも良い飲み会を回避するには気配を消して何かと言われる前に

 

撤退するのが吉です。

 

酒乱関連についてはこちらの記事を見て下さい。

 

 事業所が僻地にある方はラッキーです。そもそも飲み屋がないため飲み会の頻度は一気に減ります。僕は至近年の異動でラッキー僻地へ異動しました。

⑨昭和の体育会系のノリ

今まで同調圧力と飲み会について話してきましたが、最後は人柄についてです。

 

もちろん、尊敬できる人、信頼できる人も少数います。

 

ですが、ほとんどは昭和の体育会系のノリを持った人が多いです。

 

・雑用は若い社員がすべき ⇒ 会議の準備、現場の準備、後片付けのコアとなる部分は全て若い社員
・新入社員に飲み会の宴会芸をすべき ⇒ やれば出世するという考え方
・業務は気合と根性でなんとかなる ⇒ コストと効率を考え無いため、膨大な時間を使って何とかする傾向

 

こんな考え方が未だに職場に蔓延しています。

 

これはどこの部署に異動しようと同じ状況です。

 

新入社員は入社してこの考えが当たり前だというように教育されるので、感覚が麻痺してきますが

 

完全な昭和の体育会系の考え方です。

 

 これも働き方改革の影響で5年前よりかマシにはなってきましたが、まだまだ消えない文化です。

 

それでもやはり安定した企業です

僕が思う辞めたいと思うところ9つの理由を上げましたが

 

それでも、安定した給料と福利厚生、社会的信頼度は企業としてかなり高いです。

 

この9つも裏を返せば

 

危険な仕事 ⇒ 責任感のある仕事
毎日同じ仕事 ⇒ 考えなくて良いのでラク
古い企業文化 ⇒ うまく人間関係を構築すれば出世できる

 

となります。

 

ルーティンワークや官僚的な仕事が好きで

 

昭和文化の人間関係をうまく構築できそうな人は

 

給料も安定していて退職金も出る、将来安泰の大企業と言えます。

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