
今回は若手電力社員が見習うべき先輩について解説します。
電力会社は大企業なので社員も十人十色です。
変な人もいれば
と言えるような素晴らしい先輩もいます。
残念ながら転勤ありきの会社なのでずっと同じ職場で働く事は出来ませんが
一緒に働いている間に多くの事を吸収すべきです。
この記事のどれかに当てはまる先輩についていけば、間違いなく自分の成長に繋がります。(性格の合う合わないもありますので、そこは自分の働きやすさを重視して自分に負担のないようにしましょう)
これから電力会社へ入社する人、若い世代の電力社員の方の参考になればと思います。
今回は見習うべき先輩3人を紹介します。
見つけ次第すぐにでも教えを乞いましょう。
因みに僕のスペックはこんな感じです。
- 性別:男
- 年齢:20代
- 在所:地方(田舎)
- 最終学歴:高専卒
- 仕事:技術部門(送配電系)
- 残業:30~40時間/月
- 年収:400万~430万
もくじ
若手電力社員が見習って欲しい先輩3人
この3人に共通している事として
仕事にたいして冷静でいてアクティブであることです。
サボっているように見えて、やることはきっちりこなしたり、上司への説明も冷静で建設的な話し方をするので納得を得られることも多いです。
そして何より周りを巻き込むアクティブさです。
送電線事故やトラブルが発生した時は先頭にたって復旧に努める、それ見て自然と周りに人が集まる。
そんな素晴らしい先輩方です。
”遊び”のある先輩
まず一人目は”遊び”のある先輩です。
この先輩はユーモアがあり、アイデアをいっぱい持っている先輩です。
イノベーターです。
この先輩の特徴は下記の通り。
・誰もやらないような事をしている
・グループの中心人物ではないけど裏エース
・俯瞰的なとらえ方をしている
・多彩な趣味
失敗してしまった時や辛い時に、小さないたずらを仕掛け、笑わせてきます。
僕は保険会社から貰った卓上カレンダーの女優に鼻毛を書かれました。
その時はキャパオーバーな時期でパソコンと一日中睨めっこしているような状態で回りを見る余裕なんてありませんでした。
ふと、卓上カレンダーを見たら女優の鼻から黒い束が何本も出ている事に気づき、笑ってしまいました。
凄く良い息抜きにもなりますし、狭まっていた視界をまた広げてくれます。
また、"遊び"のある先輩は普段皆が気づかない改善・効率化に繋がる業務を見つけて自ら修正したり提案したりするアイデア製造機です。
自分の仕事を増やしたくないと思うのが人間ですが、率先的にアイデアを提案し、自ら取り掛かりちょくちょく改善しています。当然周囲も助かりますし、歯がゆい所を改善してくれるのでチーム全体の効率も上がります。
常にアンテナを高く広げ、俯瞰的に捉えているからこそ、辛い思いをしている後輩を笑わせてくれる事ができ、効率化に繋がるようなアイデアをどんどん提案出来るのかなと思います。
”遊び”の感覚がないとアイデアなんて思いつかないし、サラッと人を笑わせることも難しいですよね。
この、”遊び”はアイデアのヒントになりますし、多くの本にも書かれている事実です。
趣味も多いこの先輩から遊びを吸収しましょう!
”中身”を知っている先輩
電力会社の仕事の8割は前例踏襲の官僚チックな業務ばかりです。
なので分からなくても、時間がなければ無理して考えずに思考停止で
前の書類を見て作れば業務は進みます。
業務の中身、いわゆる「その業務を行ううえでの背景」や「なぜそうなるのかの理屈」を知らずに行っている場合がほとんどです。
至近年に会社から通達された指示は皆よく知っていますが、古くからあるマニュアルや事務所ごとにある謎のローカルルールは知らない人が多いです。
これら数多のマニュアルやローカルルール等について、それらが存在する理由をよく知っている先輩が
”中身”の知っている先輩です。
この先輩の特徴は下記の通り。
- 何を聞いてもだいたい+αで答えてくれる
- 古い資料をいっぱい持ってる
- 結構な修羅場を潜ってきた
例をあげると
極端ですがこれは思考停止のパターンです。
確かにマニュアルには載っていますが、なぜこの感電対策のチェックが3つあるのか、それぞれが作業方法に応じてチェック項目が違うと思って質問したのに、そこまで知らないからマニュアルのここに載ってる、としか言えないのです。
中身の知っている先輩は
文章で見ると、くどいように思えますが
さりげなく「作業安全チェック表はいつできたのか?」「なぜ感電対策のチェックが3つあるのか?」「その感電対策についてのソース」の3つの情報を教えてくれています。
つまり、いつやり始めたのか?なぜやるのか?その根拠を知る事ができて、業務の根本を理解することが出来ます。
ただ単純な書類作成ならこの程度で済みますが、専門知識が介入するような技術的な業務だと先輩1と先輩2に聞くのでは今後の自分の成長に大きな差が出てきます。
仕事の話を先輩に聞くなら”中身”を知っている先輩に聞きましょう。
”社会人”を教えてくれる先輩
社会人を教えてくれる先輩と言っても、キャバクラとか風俗やパチンコを教えてくれる先輩のことではありません。
会社の人間関係や仕事の抜け道を知っている、世渡りの上手い先輩です。
この先輩の特徴は下記の通り
- 社会人としてのマナーを知っている
- 誰とでも一定の距離間で付き合っている
- 仕事の抜け道を知っている
特に人間関係を構築する上手さは卓越したもので、飲み会は人間関係を保てる絶妙な回数で参加していますし、気を付けるべき社員も課内外問わず教えてくれます。
人間観察の魔人です。
入社して間もないと人間関係について教えてくれる人は皆無です(恐らく、先入観を入れさせたくないから)。何も知らないサバンナの荒野に一人放たれて、訳も分からないままハイエナの餌食になり、そこからズブズブの人間関係になる事もあります。
ぶっちゃけ、「誰に気をつけろ」とか「あの人は性格悪いから」とかさっさと教えてほしいですよね。
大丈夫、”社会人”を教えてくれる先輩がいろいろ伝授してくれます。
この先輩を見習えば、人間関係で困る事はグッと減ります。
さらには、会社特有の文化についても教えてくるので、後から苦労することもなくなります。若手社員なんて、会社特有の文化なんて知る訳も無いですし、それで怒られても理不尽極まりないですからね。
僕は1年目でこの先輩に会えなかったので結構苦労しました。
教えて貰うと非常に助かると思います。
あとは、仕事の手を抜くのが非常に上手いです。
普段は忙しそうにしていて、急な仕事を振られる回数も少ないです。
僕は仕事はなるべく楽をして働きたいのでこの先輩の働き方、上司への振る舞いをよく観察していました。
ですが、この先輩は「忙しそうなふり」をしているだけだそうです。理由は、急に仕事を振られると仕事の優先順位が変わるので自分の仕事が滞るからです。
自分の仕事のみに集中するスタイルです。
なのでこの先輩は、仕事の一つ一つのクオリティが高く、ミスが少ないです。
ミスが少ないのは減点方式評価の電力会社で生き抜くにはかなり重要になってきます。
余計な仕事を受け取らず、自分の仕事を淡々とこなして、人間観察をじっくり行い、有効な人間関係を築く。
まさに、社会人の鑑です。
ただ、「”遊び”のある先輩」や「”中身”知っている先輩」と違って仕事に熱意をあまり感じられとは思いません。
が、なぜこの先輩を見習うべきなのか?
それはこの先輩の仕事のスタイルは全部自分の時間を確保することに繋がってくるからです。
余分な人間関係を考える必要が無くなり、謎ローカルルールであたふたする事も無くなり、仕事が増えてしまうことも無くなり、心にゆとりが出てきます。
そして空いた時間を趣味や、自己啓発、家族との時間に使えます。
この先輩は電力会社で生き抜くためには一番参考になると思います。
まとめ
電力会社で見習うべき先輩は3人です。
・”中身”を知っている先輩
・”社会人”を教えてくれる先輩
正直、この3人の先輩は電力会社問わず、どこの会社でも通用する先輩だと思います。
僕自身もこの3名に出合い、多くの事を教えて貰いました。
謙虚な気持ちさえ忘れなければ、教えてくれます。
ぜひ、見習って仕事も人間関係も、多くの事を吸収しましょう。